無意識に歯を傷つけているかもしれません~ブラキシズム~

港北区日吉の歯科・歯医者「矢島歯科医院」では、「ブラキシズム」と呼ばれる“歯ぎしり”や“食いしばり”などの治療も行っております。これらはある程度誰もがしていることなので、通常はそれほど気にする必要はありませんが、ブラキシズムが多いとトラブルを引き起こすこともあるので注意が必要です。
ブラキシズムによるお口まわりへの影響

ブラキシズムが起きるのは、眠っているときや何かに夢中になっているときが多いといわれています。そのため、本人は気づきにくいという特徴があり、お口まわりに下記のような症状があらわれることもあります。
- 歯のトラブル/摩耗・破折・しみる・噛んだときの痛み
- 歯周組織のトラブル/歯肉炎・歯周炎
- 顎関節のトラブル/顎関節症・開口障害・あごの音
今日からできる!ブラキシズム予防法
目印をつける

何かに夢中になっているときに歯を食いしばってしまう方は、シールやマジックで書いた印など、特定の目印が目に入るようにしてみましょう。「目印が目に入ったら、食いしばりや噛みしめをやめる」と意識しておくことで、徐々にコントロールできるようになります。
例えば下記のようなものに目印をつけてブラキシズム予防!
- 親指のつけ根
- よく使うペン
- パソコンのモニターの角
- 水道の蛇口
寝る前の自己暗示

「早起きしなければ」と思って眠ると不思議と目が覚めるように、眠っているときでも、人間はある程度意志の力で自分をコントロールできます。眠る前にリラックスして上下の歯を合わせないような自己暗示をかけ、歯ぎしりや食いしばりを防ぎましょう。
例えば下記のような自己暗示でブラキシズム予防!
- 頬に手をあててマッサージする
- 「リラックス、リラックス」などと唱える
- 深く深呼吸する
上下の歯は離れているのが基本~TCH~

人間の上下の歯は、何もしていないときには離れているのが基本です。会話や食事の咀嚼といった動作にともなって瞬間的に接触することはありますが、1日のうちで上下の歯が接触する時間をすべて累積しても、20分以下ではないでしょうか。
当院では、上下の歯を無意識に接触した状態にしてしまうクセをTCH(Tooth Contacting Habit)と名づけています。強く噛みしめていなくても、上下の歯が接触する時間が長くなるとあごの筋肉や関節への負担が大きくなります。このクセを是正するだけで、症状が消えた患者様が多数いらっしゃいました。
